閃輝暗点

視野の一部にキラキラした点が現れ、ギザギザした幾何学模様の稲妻のような光が渦巻き状に広がって見える。同時に、見ている部分は暗くぼやけて見える(中心暗点)。
典型的な場合には、その後に片頭痛を伴うことが多い。
視覚に現れる症状だが、眼球の病気ではなく、後頭部の脳血管の収縮とその後の拡張が原因と考えられている。

症状

左右どちらかの視野に、突然光る点が現れ広がってゆき、ギザギザしたノコギリの歯のような光『閃輝』が、渦巻状に拡大します。「ガラスの破片のような幾何学模様のチカチカした光が見える」と表現される方や、「湖面が光を反射している感じ」を訴える方も多くおられます。
同時に、見ようとしている中心部が、暗くなったり歪んだりして、見え難くなる『暗点』も起こります。時間的には数分から40分くらい続きます。外界に実際にある光ではないので、目をつぶって(外の光を遮断して)もこの光は見えます。
その後、片頭痛が起こることが多く、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
特徴的なことは、『閃輝』は視野の半分のみに限定されて現れ、反対側の視野に広がることはないことです。