眼底検査とは医師が直像鏡や倒像鏡で目の中をのぞいて検査する事を含みますが、一般的には眼底カメラで眼底を撮影する検査を指します。
もっと詳しく調べる時は、瞳孔を開いて眼底を診る散瞳検査が必要です。


 

これが眼底検査を行う一番の理由ですが、眼底をのぞくと、網膜が見えます。その向こうには脈絡膜という組織がありますので、網膜疾患や脈絡膜疾患が見つかります。
具体的な病名では、糖尿病網膜症、網膜静脈閉塞症、網膜動脈閉塞症などの重大な病気です。また「動脈硬化」もわかります。

 

乳頭部にあるへこみ(乳頭陥凹)の大きさが大きくなっている場合(視神経乳頭陥凹拡大)に、緑内障を疑うことになります。
その発見の大事な機会となります。

 

脳を包み込んでいる脳脊髄液は、眼底の乳頭近くまで来ているため、脳圧亢進などの脳症状がある時に「うっ血乳頭」という所見が起きて、脳内の病気が発見されるきっかけになることもあります。

散瞳検査とは?

散瞳検査後は8時間以上瞳が開いたままの状態になり見えづらくなります。自動車の運転などは危険です。
また、遠方以上に近くが見えづらくなるので読み書きが必要な日の散瞳検査は避けて別の日を考えましょう。