小さなお子さんの眼鏡は「調整麻痺点眼剤」の調査データに基いて作りましょう。


小さなお子さんの眼鏡を作る上で大事なことがあります。
通常、眼鏡を作成するときは、オートレフと呼ばれる機器で屈折状態(遠視や近視や乱視の度数)を把握して、視力表を見てもらい、眼前の眼鏡枠の中にレンズを入れ、何度か交換して最適の度数を求めます。そして、実際に20分ほどかけてみて、「見え方はどうか?」だけではなく「疲れないか?」を調べ、問題がないなら眼鏡作成の最終判断をします。
成人の場合は大体これで対処できますが、小さなお子さん場合は、この眼鏡練習の前に、調節麻痔点眼剤(眼の調節力をゆるめる薬剤)を使ってから、屈折検査を行い、正しいデータを把握しておく必要があります。子どもの眼は、成人に比べて近くを見る力(調節力)が非常に強く、それが遠くを見る場合にも影響して、近視の数値が、実際以上に出てしまいがちだからなのです。