自然の中に四季がある様に、人間の身体にも様々な季節があります。
特に女性には「更年期」と言う時期があり、「更年期障害」と呼ばれる身体の変化が現われます。

まず、「更年期」とは閉経の前後数年の時期を指します。
平均的に言うと、45〜55 歳の年齢に当たります。
更年期に生じやすい疾患として骨組意症や指質異常症(動脈硬化のリスク因子)があり、更年期障害と合わせて三大疾患と言われています。
いずれも女性ホルモン(エストロゲン)の分泌減少により引き起こされます。
更年期障害だけでも大変な上に、骨折からの寝たきりや、動脈硬化からの心筋梗塞・脳梗塞のリスクが高まってくる時でもあるのです。
女性にとって、この年齢は、「からだと心の大きな節目の季節」なのです。
そしてこの時期には、目にも様々な障害が出やすく、老眼(近くが見えにくい)、飛蚊症や白内障・緑内障が始まる時でもあります。
これらは男性にも生じる問題で、女性ホルモンというより加齢が原因と考えられますが、ドライアイは女性に多く認められるという研究データもあり、要注意です。