サプリメントって、どういうものですか?

サプリメントとは、アメリカ合衆国での食品の区分の一つであるダイエタリー・サプリメント(dietary supplement) の訳語です。
通常の食事では不足しがちなビタミンやミネラル、アミノ酸などの栄養素を補充する目的で用いられ、栄養補助食品、健康補助食品とも呼ばれています。略称はサプリ。

今回は具体的なサプリメントの話に入る前に、「サプリメント心得」として、サプリメントとの付き合い方についてお話ししたいと思います。

サプリメントは薬の代わりになるの?


サプリメントは治療薬の代わりにはなりません。
治療薬は、病気を治すためものであり、サプリメントは病気になりにくい状態を作るために、不足している栄養を補うときに使うものです。たとえば、「ブルーベリーは目に良いらしい」と聞き、治療に使っている点眼薬や内服薬をやめて、サプリメントだけを使っては、かえって病気が進行してしまうこともあります。補助的に活用したいのがサプリメントです。

サプリメントを飲んでいれば、病気の予防ができますか?


サプリメントは、食事・運動の改善の上に使うべきもの。
病気の予防にも段階があります。まずは、食事や運動の「ライフスタイルの改善」という基本があって、その上で使うのがサプリメントです。たとえば、糖尿病の方が、食事療法もせず運動療法もせずサプリメントだけに頼っても、病気が良くなることはありません。

種類がたくさんあり過ぎて、何を飲んでよいのかわかりません。


基本的に誰もが摂ったほうが良い「基本サプリ」と、症状に応じて摂ったほうが良い「個別サプリ」がある。
40歳以上の方なら誰でも摂った方が良いと思われるサプリメントには、
1、コエンザイムQ10、2、ビタミンB 群、3、ビタミンCがあります。
コエンザイムQ10とビタミンCは、細胞の加齢(老化)の大きな原因の一つである「酸化」を減らす作用があり、ビタミンB群は細胞の代謝を円滑にする作用がある「基本サプリ」と言えます。

何を基準に選んだら良いのですか?

サプリメント商品の世界は「玉石混交」
サプリメントは一般的に高価なこともあり、安価な製品に目が行きがちですが、安価なものには、たいてい理由があります。
価格は安いが含有量が必要量の10分の1以下とか、聞いたことのないメーカーなど。口に入れるものだけにちょっと不安ですが、何を基準にしたらよいのか悩むのが実状です。
成分表示や必要な成分の含有量などを基準に、賢く選んで上手に利用しましょう。