“ものもらい” は非常にポピュラーな病気で、誰でも一度くらいはかかったことがあるかもしれません。

実は、皆さんが「ものもらい」と呼ぶ病気には、霰粒腫(さんりゅうしゅ)と麦粒腫(ばくりゅうしゅ)という2つの種類があります。
霰粒腫はまぶたの中の脂腺(あぶらせん)が詰まる病気、麦粒腫はまつげの根っこに雑菌が感染する病気です。経験上、麦粒腫はごく少数で、「ものもらいのほとんどは霰粒腫」というのが私の実感です。
霰粒腫は、医学的には「非感染性肉芽腫」と言われています。「非感染性」というのは、「ばい菌が原因ではない」ということ、「肉芽腫」というのは炎症で生じたシコリのことです。