房水( 眼球を満たす水) を排出する隅角という部分が狭くなって閉塞すると、眼圧が急激に上がり、激しい痛みを伴う緑内障発作を起こし、放置すれば失明することもある急性の眼疾患

もう一つの緑内障?

一般に「緑内障」と言えば、ゆるやかに進む開放隅角緑内障のことですが、閉塞隅角緑内障は、房水が排出される隅角という場所がもともと狭い人が、散瞳などで瞳孔ブロック( 図参照) を起こして始まる急激な眼圧上昇を発症するタイプの緑内障のことです。短期間で失明することもあり緊急の治療が必要です。同じ「緑内障」という名前が付いていても、全く別の病気と言ってもいいくらい性質の違う眼科の急性疾患の一つです。

急性緑内障発作

普段は正常眼圧( 通常10~20mmHg を指す)の方が突然に40 ~60mmHg の眼圧に急上昇して激烈な症状を引き起こす。発作を起こした側に、転げ回るくらい痛い目の痛み・頭痛も起きます。白目は充血しボーッとした見え方になり、場合によっては吐き気や嘔吐を伴うため、お腹の病気と考えて内科に受診をされる患者さんもおられ、眼科の治療が遅れてしまうこともあります。

治療法