基本的には片頭痛の治療薬の頓用で治療します。
発症頻度が多い場合、当院では漢方薬内服での治療も併用します。

閃輝暗点が始まったらすぐに服用すると、閃輝暗点の発作が中断して、症状の時間が短縮されると言われています。
頓用(症状が現れたときに薬を飲む)としての使用です。
当院では、エルゴタミン製剤(商品名はクリアミンAなど)を処方することが多かったのですが、妊娠中・授乳中の方には使用できないなど、若い女性には不向きな薬剤でもあるため、今後は頭痛の専門医の間でよく用いられているトリプタン製剤も使用することを考えています。


この場合は頓服ではなく、毎日、内服(1日に回数を決めて服用)することが必要になります。
東洋医学では、首から上の症状(めまい・頭痛・目の充血・耳鳴り・まぶたのピクピクなど)は、陰陽のバランスが崩れて陽気が上に昇ってそれらの症状を起こすと理解し(肝陽上亢あるいは肝火上炎と言います)、上方に昇った陽気を下げるはたらきの漢方薬(釣藤散・柴胡加竜骨牡蠣湯・抑肝散など)を、単独あるいは混合して用います。
かなり有効だと感じます。