網膜の裂け目から、液化した硝子体が流れ込んで、網膜がはがれてしまう病気。放置すると短期間で失明してしまうため、即刻入院、手術が必要です。強度近視が最も大きな”リスクファクター”(危険因子)です。
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眼科通信第10号でもふれましたが、網膜剥離は放置すると、視力を失い失明に繋がる恐れがあります。発見が早ければ早いほど、視力への影響は少なく治療も可能です。網膜剥離は、痛みを伴わないため気づきにくいのですが、視力の中心である黄斑部まではがれると急激に視力が低下し、失明に至る場合もありますので注意が必要です。

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裂孔原性網膜剥離 れっこうせいもうまくはくり

網膜に裂孔(れっこう)と呼ばれる裂け目ができ、そこから網膜の裏側に水分が流れ込み、剥離(剥がれてしまうこと)が起きた状況。一般的に網膜剥離と言えばこのタイプを指します。
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牽引性網膜剥離 けんいんせいもうまくはくり

通常は網膜の表面とそれに接する硝子体の表面は、単に接しているだけで癒着はしていませんが、硝子体出血や炎症を繰り返すと癒着が生じて一体の組織(増殖膜と呼びます)になります。この増殖膜には、新生血管と呼ばれる正常な組織には認められない脆い血管を含むため、さらなる出血で増殖膜がさらに拡大して行きやすいことになります。この増殖膜が、あとで縮むと「牽引性網膜剥離」を起こすことになります。
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硝子体出血を起こす代表的な病気は、網膜静脈閉塞症や糖尿病網膜症などです。これらの病気では、定期的な眼底検査で増殖膜の有無をチェックする必要があります。炎症を来す病気の中でも、前眼部ぶどう膜(虹彩や毛様体)ではなく、後部ぶどう膜(脈絡膜)炎には注意が必要です。

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