硝子体剥離(しょうしたいはくり)

飛蚊症の原因として一番多いものです。硝子体は、眼球内の無色透明のゼリー状の組織ですが、加齢によって一部の硝子体が変性して、サラサラした硝子体液となります。
それによって、硝子体膜(網膜と接している硝子体の最外層)が網膜から分離して眼内に浮かんだ状態になります。
この硝子体膜のシワやかたまりが網膜に影を落として、糸屑や虫などの浮遊物にみえます。

 

硝子体剥離の原因

(1)加齢

硝子体が縮むために生じ、中年になれば誰にでも起こります。
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(2)強度近視

眼軸が伸びるのに硝子体は増加しないので、硝子体剥離を起こします。近視が強ければ、年齢に関係なく起こります。
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(3)外傷(打撲)

硝子体に外力が加わって、硝子体膜が押し剥がされます。
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● ① の原因は心配はいりませんが、②③が原因の場合は要注意です。
● 硝子体剥離以外にも、硝子体が形成される過程で、硝子体内に遺残物が残って飛蚊症を生じる「先天性のもの」もありますが、危険はありません。