加齢により網膜の中心部分にある「黄斑J が障害され、見ようとする視野の中央がゆがむ、暗くなる、見えにくくなる病気。
視力が徐々に低下する「萎縮型」と、進行の早い「滲出型」の二種類があり、近年増加の傾向。

■このように見えたら、すぐに眼科を受診ください!


ある程度の年齢になられて、「物がゆがんで、見える(変視症)」「視力が落ちた(視力低下)」「真ん中が見えづらい(中心暗転)」「色がわからない(色覚異常)」などの症状を感じられる場合、『加齢黄斑変性症』が疑われます。
日本では失明原因の第4位ですが、欧米では、第1 位の眼病です。
人口の高齢化と生活の欧米化により、近年著しく増加して、50歳以上の約1% にみられ、高齢になるほど多くなります。
最近まで良い治療法がなかったのですが、最近いくつかの治療法が新たに開発されて、多くの患者さんの視力の維持や改善が得られるようになってきました。

■原因

黄斑という部分は、カメラで言えばフィルムに相当する網膜の中心にある小さな領域です。
しかし、視力はこの黄斑部によって維持されており、わずかな障害でも視力低下となって現れる大切な部位です。
加齢と共に、網膜の外側にある網膜色素上皮の下に、老廃物が蓄積することによって直接的、間接的に黄斑部が障害され、視力に影響を与える病気が加齢黄斑変性症です。