従来の「長期間使用タイプ」から、「ワンデータイプ」や「2週間頻回交換タイプ」が主流になってから、コンタクトレンズが原因の眼障害が増えています。
レンズのケアに問題がありそうです。

ソフトコンタクトレンズのケアは、面倒なものですが、しっかりとケアをしないと、目のトラブルにつながりやすくなります。
一年の計は元旦にあり!
きれいなコンタクトレンズで、明るい一年をお過ごしください。


 

石鹸をつけて最低 10 秒間しっかり洗い、10 秒間で石鹸を洗い流します。
手に残った水分を拭くときには(右利きの場合)右手の人差し指と親指、 左手のひらは拭かずに、レンズに触れる部位は洗ったままに保ちましょう。

 

CLに付着する汚れと微生物を除去。
手のひらで「こすり洗い」は必須です。
薬液に漬けて洗浄する「つけおき洗浄」を行う時も、「こすり洗い」をした後に 行ってください。
つけおき洗浄は、こすり洗いの代わりにはなりません。

 

保存液または MPS( マルチパーパスソリューション / 洗浄、すすぎ、保存、 消毒を1液で行える消毒液、商品名 / オプティフリーなど)で、よくすすぐ。
ソフトコンタクトレンズは、水道水ですすがないでください。

 


MPS、 過酸化水素水、ヨード剤の3つの方法がありますが、最近は MPSの使用が多いようです。
MPS の場合はその液中に浸すことが消毒ですが、 過酸化水素水では消毒の後に中和という作業が必要です。

 

レンズケースに保存液または MPS を満たし、液中に保存。
液は毎回全量を交換し、 継ぎ足しをしないでください。
レンズケースは毎日水洗いし、裏返しにして 乾かしましょう。
また3ヶ月に1回は、ケースを新しいものと交換しましょう。

 

どのレンズも基本的に、3ヵ月毎の眼科医による定期検査が必要です。
場合によっては失明に至る「角膜潰瘍」などの大きな眼障害の場合でも、 それ以前に小さな角膜の傷などができていることが多く、その時点で 発見されて治療が行われるなら大事に至らずに済みます。

詳しく知りたい方は、日本コンタクトレンズ学会のホームページをご覧ください。